こんにちは!あんこです。
土地家屋調査士自体については前回お話させていただきましたので、今回は、土地家屋調査士になるための試験、「土地家屋調査士試験」についてお話させていただきます!
よろしくお願いします<(_ _)>
土地家屋調査士試験の概要
土地家屋調査士試験は、年に1度だけ行われる、国家資格の試験となります。
全都道府県で行われているわけでなく、おおよそ地方ごとに受験地が定められています。
例えば、四国のお住まいの方であれば、基本的に受験地は高松になります。
そして、その年に1度というのも、ある程度日程は決まっており、筆記試験は「毎年10月の第3日曜日」となっております。
ですので、今年度は10月19日に行われましたし、来年度は10月18日に行われるだろうと、ある程度推測することが可能です。
今回は、筆記試験についてを中心にお話させていただきます。
筆記試験の概要
筆記試験は、午前の部と午後の部の2部構成となっております。
例年では、試験時間は
・午前の部 9時30分~11時30分(120分)
・午後の部 13時00分~15時30分(150分)
となっております。
しかし、午前の部と午後の部の両方を受けている人はごく少数で、大半の人が午後の部のみを受験することになります。
なぜか。それは、午前の部は別の資格を保有することで免除することができるからです。
そして、その別の資格は数種類ありますが、その中でも「測量士補」の資格を取得している方が最も多いと思われます。
実際、私も測量士補試験を合格して、午前の部を免除できるようにしております。
測量士補の資格を取得してから調査士試験を受験する人が多い理由
考えられる理由としては3つあります。
①午前の部よりも測量士補試験のほうが難易度が低いから
午前の部の試験問題は、測量の知識を求められる問題が中心となりますが、択一問題のみならず記述問題があり、論述と図面の作成をしなくてはなりません。
しかし、測量士補試験は択一問題のみで構成されており、合格率も例年約30%を推移しているため、他の国家資格よりも難易度は低いです。(なお、令和7年度の合格率は51,2%)
②一度測量士補試験に合格できれば、ずっと午前の部を免除することができるから
これは1年で合格した人には関係ない話ですが、
もし調査士試験の結果が不合格であった場合でも、次の年度での調査士試験の午前の部も免除になります。
測量士補試験を合格していることが条件なので、1度合格できれば何度調査士試験を受けても午後の部のみを受験すればよい、ということになります。
まあ、1回で合格することが一番ですけどね(笑)
③午後の部まで集中力が持たない
最後の理由ですが、これが一番大きな理由だと私は考えています。
別のブログでより詳しく話そうと思っているのですが、午後の部の150分という制限時間は、全力で集中して解いてやっと時間が数分余るか余らないかという事になるほど、シビアな設定となっています。
そのため、午前の部を受験した後に午後の部を受験してしまうと、体力を消耗した状態での勝負になるため、最後まで解ききれるかどうかもわからない、という大惨事になりかねません。
体力が十分にある状態で午後の部の試験に臨むためにも、午前の部の試験は免除しておくべきです。そして、午前の部の試験を免除するために最も効率的なのは測量士補試験であると、私は考えています。
合格率は?平均勉強時間は?
さて、先ほどまでは土地家屋調査士試験を受験するための、いわばテクニックのようなものをご紹介させていただきました。
しかし、まだ試験を受験しよう!とまでは考えておらず、この試験の難易度について気になっている方もいらっしゃると思われますので、最後にここに触れてこのブログは終わりにしようと思います。
もし、より土地家屋調査士試験について知りたい!という方がいらっしゃれば、筆記試験の内容などのもう少し踏み込んだブログを作成しますので、完成まで今しばらくお待ちください。
では話を戻しましょう。まずは合格率です。
土地家屋調査士試験の合格率は、例年約9~11%で推移しています。近年の合格率は少し上昇傾向にありますが、それでも11%前後に収まるでしょう。
そして、合格した人の平均勉強時間は、約1000時間と言われています。1年で合格したい人であれば、1日3時間程度で毎日勉強することで1000時間に到達し、平均程度になるということですね。
受験人数は例年約4,500人程度で推移しておりますので、高い年で約500人が合格する、という計算ですね。
ここまでの話でも分かる通り、国家資格の中では難関資格に入っています。ほかの資格と比べてみると、行政書士試験は合格率は10~12%、平均勉強時間が約800~1000時間(初学者の場合)と近い数字が出ており、この資格と比べてみればどれほど難しいかがある程度想像つくかと思われます。
なぜこの試験が難関資格と言われているのか。そこの最も大きな要因は、法律の知識のみならず、計算の知識も必要になってくるからでしょう。
こちらについても、次回の筆記試験についての所で詳しく触れさせていただこうかと思います。
まとめ
・例年10月の第3日曜日の年1回
・測量士補試験に合格して午後の部のみ受験する人が大半
・合格率は約9~11%、平均勉強時間は約1000時間
以上の文をまとめるとこの3点が今回の説明の要点となります。
少し大雑把な説明となってしまったように感じているので、筆記試験についての詳しい話は次回しっかり作成しようと思っております!
また、今わからないことがある方がもしいらっしゃれば、ぜひコメントにて質問してください!
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました!